やっと連休が取れ、私の山スキーシーズンも始まりました。先日、山川さん、横
山、本田っちのいってきた雨飾のP2にいってきたので報告します。
日時 4月22日
メンバー 単独(菊地 健)
前日、いつものように実家経由で横山の家に行き、山スキーのチューンをしようとし
たところ、昨シーズンからなにもしていないので、エッジは赤錆、ソールは傷だらけ
と見るも無残な状態であった。そこへ仕事を終えた横山が登場、スキーのチューンが
めんどうになったので、ワックスを生塗りし、エッジの錆は天然やすり(春のザラメ
雪)で明日落ちるだろうと思いつつ、終了した。すぐに2人でビールで乾杯する。今
度のゴールデンウィークの計画など考えつつ、結局、いつものように日本酒(大雪渓
特別純米)に移行し、へろへろになり、同人に計画をメールして寝てしまいました。
その後、本田っちより電話があって話をしたのだが酔っ払いモードのためよく覚えて
ない。(本田っちゴメン)
朝、結構早く起きて準備したのだがその後また寝てしまった。結局横山に起こさ
れ、横山は仕事へ、おいらは山へと桃太郎のようにそれぞれ出かけた。
前回の皆さんの報告のように、除雪が進んでいて、簡単にキャンプ場まで車で行け
た。早速準備をし、天気があまりにも良いので、念入りにお化粧をして、シールで歩
き出した。山渓の「スキーツアー入門とガイド」によると、ワセ沢よりP4へとあっ
たが、私は大海川沿いに進み(夏ルート)適当に登れそうなところ(夏ルートより少
し奥の沢)よりP3を目指した。登りだしは急でシールではきつかったが、いまさら
担ぎ上げるには大変なので強引にシールで登った。途中で夏ルートの標識と出会う、
途中まではほぼ夏ルートどうりで、1400メートルすぎから夏ルートと分かれてダ
イレクトにP3めざし、標高を稼いだ。さすがに天気がいいのでTシャツでも汗まみ
れになってしまった。しかも風もなく、強制空冷式の私の体はオーバーヒート寸前で
ある。稜線が見えてきたので、あそこまで行ったらきっと風があるだろうと期待しつ
つ、がんばって登ることにした。稜線に抜けると期待どうり、さわやかな風が吹いて
おり、ここにて一服とした。おそらくここがP3なんだろうか、地図にて確認する。
目前には滑降にはナイスで、登るにはバッドなP2の斜面がある。とりあえず燃費の
悪い私なので「ちょいメシ」をとることにした。すっかり、Tシャツ、ザックの汗も
乾き、いよいよP2に向けて、登り出した。途中でやっぱり担いだ方がいいかなあと
思ったが、めんどうなので、ジグザグに左側の斜面をシールでP2まで登りきってし
まった。P2からは北アルプス、妙高、大渚山が望め、なんといっても目の前の雨飾
山の山頂の迫力に圧倒された。本当は山頂まで行きたかったが、単独、ノーザイルで
は無理だろうと諦め、昼メシとした。(それとP2北東斜面を覗きこんでみたがナイ
スな斜度で滑降意欲をそそられるが下部がどうなっているのだろうか?)平日とあっ
てか誰とも出会わず、しずかな登高であった。
準備を整えて、いよいよ滑降となる。登りの時に観察したところによると上から見
て左側の木の生えているところがよさそうなので、そこを狙うことにした。とはいえ
下が見えないので、この辺と思われるところからえいやっと滑り出す。午後の緩んだ
雪は少々重たかったが斜度があるので、気持ちよくジャンプターンできる。どうも
ちょっと左に寄りすぎたみたいなので、少し右へトラバースするが雪が割れているで
はないか!しょうがないので、何とか通過できそうなところを選んで、慎重にトラ
バースした。そこからはもったいないけど一気にP3ぐらいまで降りた。すると気が
つかなかったが一人の登山者がこっちを見ながら登ってくるではないか。彼はどうも
山スキーヤーではなさそうだ。きっと私の諦めた山頂に行くのだろう。軽く会釈し
て、また滑り出した。斜度は落ちたがナイスな斜面である。途中、左に寄りすぎたの
で、右にトラバースして、林の間を滑り、朝の取り付き地点に到着した。いつも思う
ことだが、あれだけ苦労したのに、楽しみは一瞬で終わってしまう。再びシールをつ
け、午後のやさしい日差しを浴びながら車まで戻り、終了とした。
菊地 健
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