ヘリスキー(中止編)


1997年4月5日(土曜)天気 お日さまも見えないし、雨も降ってるけど暖かい。

メンバー 山川、久保田、北沢、横山

 4月5日朝6時30分起きる。今日は焼山ヘリスキーの日だ。飛行機に

もヘリコプターにも乗ったことがないのですごく楽しみにしていたのに天

気は雨。「今日、飛べるのかな?」と思いながら新聞を読んでいると、久

保田さんのレガシーでみんなやってきた。7時白馬着。雨は降ってるしど

うしようという話になった。さっそく実行委員会に電話をする。現場でも

天気が微妙で判断できずにいるらしく、中止ではないらしい。「明日の天

気もやばそうだし、今日しかフライトできないとなれば行かないときっと

悔しい、だめでもともと行ってみよう」という結論になった。(私がし

た?)

 松川の橋を渡ってローソンへ。

   買い出しリスト  豚カツ弁当、いつものチョコ、ウーロン茶、朝

飯(いつになく元気がない)

 べらべらと世間話をしながら焼山温泉へ。さすがに今年は雪が少なくほ

んとうに下まで雪がつながってるか心配だったが、温泉についてみると思

ったより雪が残っていて安心した。しかし霧が濃くヘリは飛べそうにな

い。焼山温泉のホテル駐車場はいつになく車がいっぱい止まっていてびっ

くりした。駐車場特設運動会テントでは地元産の米とか売ってて、てんぷ

らの振る舞いもしていた。ロビーの中も「茶ぱつしてます、ハイ私はボー

ダーです」という非常にわかりやすいにーちゃんもけっこういて、雰囲気

は出ていた。テントではこごみとちゃんめろ(ふきのとう、白馬ではこう

呼びます)のてんぷらが振る舞われていた、しかもそのとなりには日本酒

が1升おいてある。「ええい、もーやめた、焼山でやけ酒だ」とくだらな

いじょうだんを言いながら二杯あおってしまった。さて帰るかとテントを

出ようとするとなんだか世界が明るい、あれ30秒もしないのに酔っちゃ

ったかなと思ったが、なんと山の稜線が見えだしてきたではないか。「こ

れは行けるかも知れない」ということで待つことになった。実行委員会で

は10時にはやるかやらないかを発表するらしい。火打ちの頂上は見えな

いが今日降りるという平らな所は雲の下でよく見える。昼闇山の稜線もば

っちりよく見える。おいしい斜面がよく見える。阿弥陀岳?もよく見え

た。ヘリはここで待機しているわけではなく、情報によると菅平から飛ん

でくるらしい、直線で80キロ位か、時間で25分ぐらいかなあと思う。

(40分くらいかかると言ってたけど)しかし、そこによく見えてるの

に、ヘリがいないので飛んでいけない。精神衛生上非常に良くない。天気

は良くなってきたがほんとうに飛ぶのかなと思っていたが、久保田さん曰

く「すごく気を持たせといて、ぱっと逃げちゃん事があるんだよ

ね・・・」うーーーーんよく解るような気がします。早くやけ酒やりすぎ

ちゃったかなと反省しながら待っていると実行委員会から「中止」の放送

が流された。「ヘリはたぶん飛んでくるかも知れないが、ルート整備をし

なければならないし、雪質も悪いのでお客さんを載せることができない。

残念であり大変申し訳ない。」という内容だった。まあ、自然相手だし、

まあ天気も悪いし、というわけであっさり帰路の途についた。

しかし、私たちの読みはもっと深いものであった

「きっと実行委員会はこの天気で「もうぜんぜんだめだもんね。中止中

止!」とキャンセルしちゃったけど、急に天気が回復したし、お客さんも

来てるしあわてて「やっぱり飛んでくれ!」とたのんだけど、パイロット

が「天気悪いし今日のお仕事は終わり終わり。まあ朝から呑むってのもい

いなあ。さて一杯。うーーん旨いねえ。極楽極楽。リーンリーン なにー

飛べだとー。バーローもうお酒飲んじゃったし。お巡りさんに捕まるのや

だし。だめだめ明日明日。ガチャン。ぷーぷーぷー。」となったに違いな

い。」  

まちがってたらごめんなさい。明日こそ天気よくなれー。また行くぞー。

つづく。

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とりあえず