白馬乗鞍山スキーのまき


1997年3月19日(祭日)天気 晴れ

メンバー 山川さん 横山


 朝8時 山川さん白馬着 車2台で白馬乗鞍へ向かう。途中ローソンで

買い出し。

今日のメニュー、ねぎとろ、カレーヌードル、ウーロン茶、メントス、チ

ョコ。

途中、私のおおぼけをかましたあと栂池ゴンドラに到着。いつものとお

り、荷物の重さをごまかして、ゴンドラに乗る。リフトに乗りいつもの林

道に出てシールを貼る。雪の状態は5月のようである。しばらく林道を歩

いていて変なことに気が付いた。なんと圧雪してある。しばらくして、ヘ

リの音が聞こえてきた。まさか遭難かなとも思ったが、飛んでいるコース

がヘリスキーと一緒だ。よく見るとなんかスキーを積んでいるような?

 しばらくして、答えが出た。「ヘリスキー」だった。上から何人も滑り

降りて来るではないか。内心「3月の白馬乗鞍 やったね 天気もいいし

 静かだし」と思ってたのに。かなりがっかりした。しかし暑かった、あ

まりの暑さに疲れを忘れ頭がぼーっとなってしまった。最後には半袖シャ

ツ1枚で登った。しかし、さすが3月、ガスで日が射さなくなるととって

も寒い。でも背中から日が射し始めるとすぐ汗が噴き出してくる。今から

こんな調子だと、5月はどうなるんだろう。暑さに弱い私はぞっとする。

シュプールだらけの斜面をひいひい言って登り切ると天狗原到着。このこ

ろにはガスも無くなり真っ青な空が広がっている。何回も来てるが白馬乗

鞍はいつも天気がいい。

大斜面もばっちりだった。今日はどこを滑ろうか迷ってしまうほどだ。石

のごつごつしたところで昼飯。やっぱりカップラーメンはうまい。少し休

んでいらない物をデポしていよいよ大斜面に取り付いた。今日は左手の誰

も滑ってない斜面を滑ることにする。私たちの前には4人パーテイーが登

っている。雪は堅く状態は最高でシールの効きも良い。所々クラストがあ

り5センチぐらいのモナカになっていて上に乗ると「バスッ」といって割

れる。正面左のくぼんだ斜面は雪崩ているのでちょっと気持ち悪かった。

上はスパッと切れていて典型的な板状面発生表層雪崩だ。雪が堅いのでト

ラバスすると板がずれて疲れるので出来るだけ真っ直ぐ登るようにした。

(これも結構疲れるので10歩ガシガシ登り休むの繰り返し)あまりにも

天気がよいので白馬大池側まで歩いていって雪倉岳、朝日岳を見に行っ

た。相変わらず良い斜面しかも季節が早いので雪は真っ白でよだれが出る

山だった。白馬岳もすばらしく大雪渓は珍しくデブリ無し。唐松沢もデブ

リ無し。今シーズンは雪の安定が早く、連休には大雪渓も安心して下れそ

うである。そしてやっぱりというか小蓮華岳から美しいウエーデルンのシ

ュプールが降りているのを発見した。今度はあそこも滑ろうと思った。す

ばらしい景色を楽しんだ後いよいよ滑走に入る。

 やっぱり最高だ。雪は堅く急斜面に飛び込むと顔がにやついてきた。し

かし、5回ぐらいターンしたところで「なんかちがうぞ」と思った。雪が

クラストしていて10センチくらい板がめり込んでしまう。曲がりたくて

も曲がれず、スピードもかなり乗っている。

「あれれ」と思っていたらこけてしまった。すべりこみみたいに転んだの

でたいしたことはなかったが、斜度が斜度だし、アイスバーンだったらさ

ようならだった。ちょっと反省。そのあとも雪が飛んだ所は堅く、たまっ

ているところはクラストの斜面、ジャンプターンでやっつけた。大斜面正

味8分。

 デポを回収して白馬乗鞍スキー場に向かう。風吹大池コースより1本南

の尾根を下る。なだらかな尾根をたまに漕ぎながら進む。道標がよく整備

されていてオレンジ色でよく見える。天気がいいときは良いが、視界が効

かないときは、なだらかな広いところが多いのでルートファインディング

にてこずると思う。べたべたモナカをひたすら滑り、日本3大崩れのひと

つ稗田山の大崩の端っこを落っこちないように滑りながら黒川沢に滑り込

む。

この沢もくせ者で確かに雪の状態が悪いと雪崩が出そうな暗い沢であっ

た。べたべたの雪をなんとか滑り、砂防ダムに落っこちないように急斜面

をトラバスして白馬乗鞍スキー場に到着した。栂池で車を回収して岩岳の

温泉で汗を流し帰路についた。


ぐちゃぐちゃ目が痛くなりそうですが読んでいただきありがとうございま

す。

とりあえず