浅間山 東前掛山東面滑降
【2001年3月20日(火)】
【メンバー】よこやまかつのり &山川 (ぶなの森同人)
【天気】快晴のち高曇り
浅間白根火山ルート有料道路駐車場−−−−標高1750−−−−
8:20 9:20
−−−−東前掛山−−−−駐車場
12:15 12:25 14:00
浅間山は軽井沢などの南面から見ると、白い筋が見えるだけで、とてもスキー滑降
できるようには見えません。しかし、東側、峰の茶屋付近や、県境駐車場あたりから
眺めると、白い無木立の大斜面が出現し滑降意欲をそそります。今回、もっともスキ
ー向きと思われる東面を滑降しました。すばらしい斜面です。
しかし、現在浅間山は火口から4km以内は立入禁止になっています。私としては
この「立入禁止」は夏の登山シーズンの一般登山客を対象としたものであって、もと
もと危険を伴う冬季やバリエーションの登山者を対象にしたものではないと解釈して
いますが、いずれにしろ一切のアクシデントについて他人の責任にはできない、こと
を承知して行動する必要があるでしょう。
また今回はアイスバーンでしたが、クラスト、悪雪になることも多いらしく、良い
条件を掴むのが難しいようです。
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ゆうべは、横山さんが拙宅に宿泊。ソバ職人志望の愚息もふくめ3人で12時まで
酒盛り。でもきっかり6時には起床。
快晴の軽井沢を鬼押出し方面へ向かう。長野、群馬県境付近に、浅間白根火山ルー
トの駐車場があり、そこからスキーを履いて登る。天気は良いが、非常に風が強く、
寒い。しばらくは平坦な荒地の緩い登りである。浅間山は噴煙が上がっており、硫黄
臭が時折鼻をつく。噴火しないか心配。
左手の尾根に峰の茶屋からの夏道がついているようであるが、雪がついていないの
で、正面左手の逆三角形の白い斜面をあがることにする。下から見ると急に見える
が、
実際にはそうでもなく容易である。ただ、登るにしたがって雪がアイスバーンになっ
てきたため、スキーアイゼンを着ける。
夏道のある稜線に出たところで、峰の茶屋方面から上ってきた4人パーティーがい
た。ここからは猛烈な風で、完全に氷化した斜面である。スキー登行が危険なため、
スキーをザックにつけ、アイゼンを履く。先行する4人パーティーは尾根通しに東前
掛山を目指すが、我々は下から見て右手の斜面が滑りたかったので、夏ルートをトラ
バースして東前掛山北のコルを目指す。
コルまで行くと、浅間山の火口が見えるのではないかと期待していたが、実際は、
眼前の2568mピークにさえぎられ、見えなかった。疲れていたし、雲行きも怪し
く
なってきたので、火口見物は止め、すぐに滑ることにした。暴力的な風が吹いてお
り、
滑降の支度も容易ではない。はずしたシールが舞い上がってしまい、折りたためな
い。
しかたなく適当に丸めてザックにほうり込む。
なんとか支度を整え、滑り出す。最上部が石が出ており、慎重に横滑りで降りる。
少し下ると白一色の斜面になるが、カチカチのアイスバーンであり、慎重に下降す
る。
ここでコケると300mほどは滑落することになろう。危険である。300mほど降
りると雪も緩んできたので、やっと思い通り滑ることができる。標高差で800mほ
ど下降すると傾斜が緩むので休憩する。山頂付近は恐ろしく風が強く、ゆっくりでき
なかった。
休憩も含め1時間ほどで車に戻る。ほとんど歩かずに滑りこむことができる。下か
ら微かに確認できるシュプールを眺め、充実感を味わった。スキーを片づけていると
お巡りさんがきた。注意されるかと思ったが、何もいわずいってしまった。指名手配
されている気分。
お手軽写真集(手抜き) 文 横山 写真 山川 横山
準備中。天気良し。風強し。おなかの調子も良し。
何しろ遙か彼方まで歩く歩く。
登る登る。やっぱし風強し。
担ぐ担ぐ。めっぽう風強し。
頂上は諦める。風超強し。 (Photo by Yamakawa)
滑る滑る。カリカリで怖し。
滑る滑る。木は無し、岩も無し。こんな一枚バーン見たこと無い。(Photo by Yamakawa)
まだまだ滑る。
滑る滑る。カービングは楽し。 (Photo by Yamakawa)
なぜかカッコ良い。
よい子はまねをしないように・・・・
おきまりのポーズでパチリ。速攻で温泉探し。
おわり