猿倉は遠かった 金山沢滑降 00.04.22

                      スキーヤー:山川  文:横山

21日夜
 雨ザーザー 明日は晴れるとの天気予報だがかなり心配

22日
 朝5時起床(早い!)青空が出ている。こりゃ行けると直感。7時に山川氏到着。さっそ

く二股に車デポ。栂池スキー場ゴンドラへ。山スキーのお客さんばかり。8時15分頃ゴン

ドラ発。リフト1本で林道取り付きへ。9時歩き始め。成城小屋9時40分着。天狗原10

時30分着。風強く神様の北側で一休み。予報のとおり少しずつではあるが天気は上向き。

白馬乗鞍11時30分。その先コルで一休み。しかし風は非常に強い。小蓮華への登りは風

速20メートルを越しているのかとにかくすごい風で気を抜くと吹き倒されそうである。あ

られも混じる。小蓮華ピークかなり下の2612m1時15分着。滑走準備にかかる。稜線

からは雪屁も無くダイレクトに2301mの丘をめがけて滑り降りる。が雪質最悪。新雪(約1

0センチ)の下は旧雪ざくざくであった。絵的には最高だが滑ってる本人たちは超大変。2

人とも「ヒョエー」だの「ウオー」だのとにかく悪雪だが真っ白な斜面をワケ分からぬ絶叫

で滑り降りた。連休過ぎの締まった雪質の時に滑れば極楽の世界が味わえるだろう。真っ白

な大斜面を滑り小一時間で松川本流と合流。白馬大雪渓は真っ白。トレースもあったし主稜

へのトレースもあった。猿倉(積雪2m以上)を過ぎ除雪していない県道を下る。途中の雪

崩れたと聞いた中山沢は凄かった。直径50センチほどあろう木々がきれいに下方向になら

んで倒れていた。これは聞いたことのある「ほう雪崩」ではないかと2人して納得したので

あった。しばらくして除雪がすんだ県道に到着。アスファルトの上を1時間ほど歩いたとこ

ろで二股のデポした車に到着。これがかなり効いた。本日の核心部はやっぱり中山沢からの

お歩きであった。金山沢は広く南斜面で明るく雪質が締まっていれば極楽のスキーを味わえ

るだろう。最下流で一番狭くなるところ(5月下旬で沢が割れて登れなかったことがある)

も今年の豊富な積雪のおかげで5月いっぱいは問題なく通過できると思われる。今回は雪崩

の心配は感じなかった(前2週間ほどの天候は把握していたので)がだだっ広い斜面で西側

には美味しい真っ白な直線的なバーンがひかえているので注意が必要だと思われる。中山沢

の雪崩の痕は一見の価値有りです。「あんなのきたらこっぱみじんだよなあ・・」

  

  

快適な白馬乗鞍大斜面の登り

    

 

 超強風の白馬乗鞍からの登り

  

 

稜線直下 曲がらない・・・

 

 

 

めちゃくちゃ広い

 

 

白いけど大変

 

 

合気道滑降法でクリア

 

  

ちょっと一息

  

  

みごとに倒れてました

  

  

ここまで

とりあえず