先進地視察報告(3/26) Edit

美麻地区は自家用車がないと生活が不便ですが、移動に困っている人を地域で支援している取り組みについて横浜市菊名で活動している「菊名おでかけバス」に伺いました。

高齢化社会が進むにつれ公共交通のきめ細かな整備を望む声が上がっていますが、道路環境、採算面より非常に高い障壁があり進まないのも事実であります。しかし、「誰もバスを走らせてくれないのなら、自分たちで走らせてしまおう」と考え行動し住民だけで「バス」を走らせている人達が横浜市港北区菊名地区にいるとの事でしたので活動内容を勉強しようと出かけて見ました。
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このエリアは、坂道が多く尚且つ道幅も狭い地区とのことでしたが、実際に運行バスに乗車させて頂きますと道幅が狭くワンボックスカーでのすれ違いが大変難しい所でありまた坂道が多く電動自転車が必須と思われる様な環境でありました。

この様な地区ですが一般的にJRや東急の駅に近い住宅街である事から行政からの支援が認められなかったとのこと。そこで高齢者の外出支援を目的に活動を開始し運行は、一回/週(火曜日)で5便、菊名駅の西口住宅街からスーパー、区役所、図書館へ行くことが出来るルートで、乗降は途中にある25箇所の「バス停」にて実施。路線バスとの違いは、乗降補助の介護者が乗っていることと、年間1000円の会費を払った「会員」のみが利用できる事である。
会員は坂の上に住む高齢者が多いのですが、最近は乳児を持つ母親が目立って来たとのこと。
実行面での苦労はボランティアの運転者・介護者の確保とスケジューリングとの事でした。
兎に角自前で「バス」を走らせようとし実行した熱意とパワーに感心したしだいである。(記事作成 若林政直)