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* 美麻の山村留学 [#nabdb9ac]
** 出発 [#n79e2a85]

 美麻の山村留学は「育てる会」の山村留学事業を「受け入れる形」で行っています。

 「受け入れ」のきっかけは、多くの実施地区と同様、複式学級になったり児童生徒が減少して学習効果が上がらないことを心配した当時の議会を含む行政や教育関係者が児童生徒を増やすために考えました。
保護者から要望されたものではありません。

 山村留学は制度的に確立していません。
それこそ、そのシステムは千差万別で、当時は「何でもかんでも山村留学」と言う状態でした。
行政関係者や教育委員会の動向を察知した個人や組織等は、肥満児対策や不登校対策を「山村留学」で解決しようとしたこともありました。だから、地域の児童生徒の保護者は少し不安でした。

 平成3年、当時の教育委員会はPTAや学校の先生を含む関係者で作った「教育問題懇談会」に「育てる会の山村留学」の受け入れについて、「その是非」を諮問しました。
数多くの山村留学の中から「育てる会」を指定したわけです。
肥満児対策や不登校対策や問題児の矯正のための山村留学ではないことで保護者の不安に応えました。

 懇談会からの答申は「一方に児童の減少による教育効果の不安を感じる住民がいて、一方に豊かな自然環境下での教育効果を望む親がいる現状では幾多の困難を克服して山村留学を受け入れた方がいい」けれども「行政に児童生徒の増加対策を望む」と言うものでした。

 始めは「学校の児童数確保」が受け入れの最大要因でした。(続く)